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フューエル・ブリーザー・ホースの交換

噂に聞いていた通り、僕のビートルも購入当初は車内がガソリン臭かったです。燃料が少ない時は気にならないんですが、ガソリンを満タンにした時や、左カーブをキツめに曲がったりすると匂ってくる。ガソリンタンクは運転席の真ん前にあるし、スピードメーターの両脇にあるスクリーンがトランクからの通気口になってしまっているのか、運転席に座るとちょうど良い具合にガソリン混じりの風に晒されるようでした。


給油口裏の配管 ガソリンタンク左側のホース

- 画像をクリックすると文中に出てくる番号や説明付きの画像が開きます-

タンク周辺を調べてみたところ、給油口裏側の汚れが、粘り気があると言うのか、普通の汚れとは感じが違いました。左コーナーで匂いがキツくなるので、給油口の裏側に結集しているホースのどれかからガソリンが漏れている可能性は大でした。左の写真の中央部分の汚れが何となくベタベタしていた部分です。

給油口からタンクへ続く太い部分は金属製のパイプとホースが繋がっていて、その間には薄いゴム製のガスケットが入っています。僕のビートルの場合ホースは2分割してあって、ガスケットも4つ使っています。そのうちひとつが若干ズレていて、接合部に触ると手が湿る感覚がありました。一度ホースを外してガスケットの位置調整をしたところ、漏れは止まってくれましたが、ガソリン臭さは相変わらずでした。本来なら、太いホースごと交換すべきだったのかも知れませんが、値段が張る代物だったので、後回しにしました。ガスケットの位置をキープしながら太いホースをはめ込むのは結構難しかったです。

どこから漏れているのか、犯人の特定はできなかったのですが、1番から4番のホースを交換してみることにしました。1番と2番のホースは給油時のエア抜き用だと思いますが、燃料が右側に片寄った時はこのホースにもガソリンが入り込みそうなので、ホースが劣化しているとかなりガソリン臭くなるはずです。実際、汚れの跡を見ると、L字型ホースが一番怪しい位置にありました。

3番と4番のホースは通常のエア抜き用だと思います。4番のホースはトランクを横切って右の写真にあるタンク左側の口までぐるりと回って配管してあります。3番のホースが一度上に向いているので、この細い方のホースに直接ガソリンが入り込むことはなさそうです。ただ気化したガスは常に通っているので、こいつが劣化してもガソリン臭くなりそうです。3番から分岐している透明っぽいホースは、塗装の影響か外すのが難しそうなので手は付けませんでした。(←2006-5月にクラックを見つけたので 交換しました。)このホースはトランクの上の縁を通ってタンクの左側に回った後、ボディの外に出て行きます。外気と通じているホースはこれだけのようです。3番4番のホースは外径が7mmで、ちょうど良い小さいクランプを持っていなかったのでタイラップで止めましたが、ガソリンが直接流れる部分ではないので大丈夫でしょう。(←後日、タイラップからアイクリップに変更しました。)

と、ブリーザー・ホースを交換した時点でガソリン臭さは無くなってしまいました。実はホースを交換した後しばらくの間様子を見ていたのですが、友人に指摘されるまでガソリン臭くなくなったことに気がつきませんでした。臭わなくなったね?と言われて、そう言えば最近臭くないや… という感じです。直ってみたら、ガソリン臭くないのが当たり前になっていたようです。


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