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ワイパースプリングを交換

ワイパーのはけが悪くなってきました。というか最初から悪かったんですが、ワイパーを持ち上げてみるとテンションがあまりなくて、スプリングがヘタってフロントガラスに押しつける力が弱くなっているためだと考えました。それじゃぁワイパーのスプリングを交換しようと思ったところ、スプリングのみではパーツは出てなくて、交換するならワイパーアーム全体になるとのこと。そんなもったいないことはできないので、ちょうど良いスプリングはないかと探していました。

65-69年のワイパーアームちなみに僕のビートルは71年型ですが、スタンダードのため、65年から69年まで使われていた旧式のワイパーアームが付いていています。固定方法はピボットのシャフトにボルトを横から突っ込むタイプ。通常のデラックス・モデルでは70年以降からはピボットにスプラインが入っていて、かつナットで上から締め上げる仕様になっています。見た目は旧式のワイパーの方が素敵だと思うんですが、これが実に緩みやすい。根本的な対策ではないですが、ロックタイトでボルトが緩まないようにしてしのいでいます。

2003年のバグホリデーに行ったとき、塗装の状態は良くないものの、スプリングのテンションがまだ強そうなワイパーアームを叩き売りコーナーで見つけました。スプリングを入れ換えればいいわけだから、これで完璧だと思っていました。

ワイパー2種類ところがビートルに戻ってから良く見てみると、表側は全く同じなのですが、スプリングの長さが全然違いました。こんな微妙な進化があったとは… 結局当初の目論見であるスプリングの交換は出来なくなったので、叩き売りで買ったワイパーアームを塗装し直して付け替えることにしました。が、何となく釈然としない気持ちがあって、その後もちょうど良いスプリングはないものか探し続けていました。

ワイパー2種類 ワイパー2種類で、偶然見つけたのがオートバイのマフラーを固定するためのスプリング。例によってバイクのパーツ屋さんNAPSで見つけました。長さは微妙に違いますが、ちょっと工作をすれば使えそうな寸法です。しかも天下のヨシムラ製なのです。いや正確にはヨシムラで作ってるわけではないと思いますが…

ワイパー2種類長いタイプのスプリングなら、最後の引っかける部分を少し修正するだけで使えちゃいます。短い方だとスプリングが巻いてある部分をほぐすことになるのでちょっと大変… でもこの大きさで強力なスプリングは、僕が探した限りでは他にはありませんでしたね。浜松の方にスプリングを1本から注文できる会社があるので、いっそのこと注文したろかと思ってましたが、とりあえずこれで行けそうなので保留となりました。

ヨシムラ装着スプリングを加工してアームに組み込んだところです。写真の状態だともう少し爪を加工しないとテンションが弱いんですが、まぁこんな感じになります。外から見てる分にはまったく分かりませんが、運転中はいつも目に入ることになるので、なるべく綺麗に仕上げた方が気分がいいです。加工するとスプリングの塗装がハゲるので、しばらく放っておくと錆びます。今は放置してますが、そのうち塗装し直すことにしましょう。

ワイパー2種類ストックのスプリングが付いた状態と、加工したスプリングが付いた状態。あれ?左右が合ってませんね。ということは、今ビートルに付いているのも左右が揃ってないということになるのか… まぁいいや。



拭き取りが悪いのもさることながら、神経を逆なでるのがワイパーのビビり。これに関しては、スプリングの強さうんぬんではなく、ブレードの角度が影響していることの方が多いようです。ワイパーのブレードをガラス面に対し垂直に当たるようにワイパーアームの曲がりを調整してやると、ビビりはかなり解消します。モリブデンを塗るよりも効果は絶大です。

というわけでスプリングの交換後は「ヨシムラのパーツを組み込んだら調子が良くてさ…」とちっちゃい自慢もできちゃうわけです。


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