ビートルのフロントトップへ戻る  整備日記アイコン 整備日記へ

間欠ワイパー・コントローラー

僕のビートルのワイパーはスピードが一段階のタイプ。要は動かすか止めてるかしか選ぶことができない。年式によっては2段階のスピードが選べるタイプもあるようだけど、それでも「普通・速い」の切り替えが出来るだけで、ずっと動きっぱなしということには変わりはない。雨の日なんだからワイパーを動かしっぱなしにしておけばいいはずなんだけど、ずっと動かしていると困ったことが起きてしまう。まず、雨粒が少なくなってくるとワイパーがびびり出す。それと、ワイパーアームが緩んで来る可能性があるのだ。僕のワイパーは低年式仕様なので、ワイパーピボットのツルツルの棒にワイパーアームを刺して横からボルトで締めているだけなので、結構緩み易いのだ。高年式のスプラインが入っているタイプなら、アームの位置がズレてくることはまずないだろうけど…

というわけで、雨の日はワイパーのスイッチを入れたり切ったりパチパチすることになる。パワーステアリングなんて付いてないビートルは、片手でステアリングをくるくる回すことはできないし、ウィンカー、シフト操作と、街中では結構忙しい思いをする。これに雨の日のワイパーのスイッチのオン・オフの操作が加わると、目が回りそうになる。さらに本人がスモーカーときているので、全部をこなすのには手が2本では足りないのだ。 雨の日にそんな感じで忙しそうにしている僕を助手席から見てたT氏は「そんなにパチパチやってたらスイッチが壊れちゃわない?」と言うし、できればもう少し楽になりたかったので、間欠ワイパーのコントローラーを付けることにした。

ミツバ・ワイパー・コントローラー ミツバ製のワイパー・コントローラー。以前はヤナセでも純正(?)として取り付けもしていたという。最短で2秒に一回から最長で20秒に一回まで調整できる。座間にあるバグ・ワールドで購入。実は、かなり前に一度買おうかと思ったことがあったんだけど、その時には僕のビートルについているワイパースイッチだとうまく動かないと言われた。その後配線方法が判明したらしく、コントローラーと一緒に手書きの配線図もつけてくれた。嬉しい… この装置は電源とワイパー・モーターの間に組み込むんだけど、オリジナルのワイパー・スイッチは従来通り使うことができる。

コントローラー貼り付け ミツバ・ワイパー・コントローラー 配線図をたよりに配線したところ、特に問題なく取り付けが完了した。一番の問題は、肝心のコントローラーをどこに付けるのか、ということだった。 悩んだ揚げ句、ステアリングの左下のスペースに付けることにした。平らな場所ではないので、まずスポンジを凸凹に合わせて削り、両面テープで固定。その上にさらに両面テープでコントローラーを貼り付けた。最初は100均の両面テープを使っていたため粘着力が弱く、ビートルに乗り込むといつもコントローラーがぶら下がっていた。その後3Mの強力タイプを使ってみたところ、以来落っこちなくなった。手を伸ばした時に自然につまみを回せるように、コントローラーは斜めにしてある。

さもありなん、という感じだけど、コントローラーを付けてからしばらく雨が降ってくれなかった。その後、初めての雨の日の走行では、効果はてきめん。かーなり暇になりました。あくまで間欠の時間を調整するだけなので、豪雨の時もワイパーは相変わらずゆっくりとお仕事をするのみだ。僕はビートルの前に2台車を乗り継いできたけど、そのどちらにも間欠コントロールはついていなかった。皮肉にも一番年式が古いビートルにして、初めて間欠ワイパーの便利さを味わうことになったわけだ。


inserted by FC2 system