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オイルストレーナーの交換

maxi parts maxi set up 僕のビートルは購入した時からCB PerformanceのMaxiフィルター・サンプが付いていました。オイルドレンの部分にボルトオンで付けられて、濾過効果を高めオイルクーラーの役目も果たしてくれるというパーツです。素晴らしいじゃないかと思って、これまで使い続けてきました。- 右の写真のフィルターの上に乗っているラバーは、説明書通りに付けるとうまくいかなかったので、逆に取り付けていました -

maxi under chassis ところがこのパーツを付けると、シャシーの下に40mmくらい突起物を持つことになります。ノーマルの車高だと地面とのクリアランスは十分にあるんですが、道路にはいつ何が転がっているか分からない。ほぼ垂直に突き出た突起をぶら下げているのはどうなんだろうか?それによく考えてみると、本来ドレンの部分はオイルクーラーを付けるように設計はされていないはずなので、部分的に冷やすのはブロックに何らかの影響が出るんじゃないか…。元々自分で付けたパーツではないし、ちょっと気になってきました。

original strainer set そこでオイル交換を機にストックタイプのストレーナーに戻すことにしました。空冷VW乗りなら知らない人はいないんじゃないかというほど一般的なパーツですが、僕はこれまで必要がなかったので、触ったのは今回が初めてでした。

drain cover brazil ドレンプレートはジャーマンVW純正とブラジル製VW純正の2種類のチョイスがありました。ブラジル製は裏側にもう一枚プレートが溶接されていて肉厚が厚く、ドレンボルトのねじ穴がしっかりしているようでした。一方ジャーマンは一枚板をプレスしタップでネジ山を切っただけの簡単な作りです。ジャーマンVW純正という響きにはそそられたものの、今回はブラジル製を選んでみました。このプレートは最新のブラジル製Type-2でも使われているものだそうです。

original strainer maxi screen ストックのストレーナーは通称「茶こし」と呼ばれてる通り、編み目は結構荒い。というか茶こしの方が編み目が細かいかもしれない。一方Maxiのフィルターは、ストックと比べてスクリーンの面積は25倍あるらしく、編み目の細かさも比較にならないほど。洗浄力が高いのもうなずけます。スクリーンが細かい分、オイルが極端に汚れたりして目詰まりを起こした時のため、Maxiではプレッシャー・リリーフ・バルブが付いていて、オイル切れにならないように安全策も取られています。ストックのストレーナーも編み目をもっと細かいものにすればいいじゃないかと思いましたが、その辺のケアも考えなくちゃいけないのですね。

Under chassis with Maxi flat under chassis 写真を撮り忘れたので、左はビートルを購入する前に撮ったものです。やっぱりストックのストレーナー+ドレンプレートを使うとエンジンの下がすっきりしますね。

ガスケットを1枚入れてストレーナーを入れ、もう一枚ガスケットを入れてドレンプレートを被せる。真鍮のワッシャーを入れてキャップナット6個を締めて作業はおしまい。Maxiはスプリングが入っているので下から結構な力で押さえ付けないとナットを締められませんでしたが、オリジナルだと作業はとても簡単でした。実は僕この作業をしてて少し感動してしまいました。全世界で2千万台以上が売られたVW Type-1。みんなこうやってオイル交換をしてきたのですね。オイルの洗浄力は落ち、オイルクーラーの機能もなくなってしまったけど、本来の姿に戻ったエンジンはかっこいいと僕は思いました。


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