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付いていなかったパーツ - グローブボックスのブラケット

missing parts-bracket これはグローブボックス裏にあって、フロントフードのロック解除レバー周りとボディを繋ぐブラケットです。僕のビートルにはこれが付いていなかった。そのためレバーを下げるとグローブボックス全体が下がろうとして、ボックスがダッシュパネルに擦りつけられる。ただでさえ経年変化で脆くなっているので、フロントフードを開けるたびに崩壊が進んでいくという状態でした。ボックスの上部を手で押さえてレバーを下げれば良いかと思ったら、今度はその上部にヒビが入ったりして…。当時はこれが正規の状態だと思っていたので、ボックスの強度が下がったことが一連の原因なんだと思っていました。

そんなある日、僕のビートルのフード下に頭を突っ込んでいた賢者が「部品がひとつ足りませんね」と教えてくれたのです。あぅ、、、そういうことだったのか。

hole on lever side hole body side グローブボックス内の解除レバーはリベット2カ所でボックスに固定されていて、手前にもう一つただの穴が開いています。本当は3カ所で留めるところをVW社が忘れてしまったのかと思ってました。ボックスの端がボロボロになっているのが分かります。ボディ側、グローブボックスすぐ下にも同じく穴が。スタンダードだと省略されてる部品もあるので、本来は何かが付くんだろうとは思ってましたが、この二つの穴こそがグローブボックスとボディを固定するのに使われるポイントだったわけです。

DIY bracket グローブボックス・ブラケットとでも言いましょうか、この手のパーツはアフターマーケットでは出ていないようです。あったとしても左ハンドル用のみ、てなところだろうか。しばらくは中古を探してみましたが見つからなそうだし、そうこうしているうちにもボックスの崩壊は進んでいくので、とりあえず自作のブラケットを作ってみました。単なる板を曲げたものなので強度は大したことはないですが、取り付けた後は、なるほど、こういうことだったのか!と感動すら覚えました。レバーを下げてもグローブボックスはまったく動こうとせず、ロックの解除が確実になったのです。

その後イベントで知り合ったIWASA BROS'さんのショップを訪ね、譲っていただいたのが1枚目の純正ブラケットになります。結構必死で探していたパーツだったんですが、あれから時間が経っているにもかかわらず、白状すると今もDIYのブラケットのままだったりします。 しかし何故にこのパーツが無くなってしまったのか。スタンダードだから省略されていたということは恐らくないはずです。古いからしょうがないのだと思っていても、本当はそうではなかったのだ、という一例でございました。

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