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ヘッドライナーの補修

ある日、出掛けようとビートルに乗り込んだら、ルームミラーが真っ白で後ろが見えない。一体何のこっちゃと振り返ってみると、ヘッドライナーの後部が剥がれ落ちて視界を塞いでいました。なんだかすごい貧乏くさいぞ

たれ下がるヘッドライナー再現状態です。実際はここまでは派手に剥がれてはいなくて、後部がベロンと落ちていた程度でした。でも走ってる時に運転席の上が落ちてきたらパニックになっていたかも。

たれ下がるヘッドライナー聞いたところによると、ヘッドライナーには本来金属の棒が何本か入っていて、ルーフに押え込むような仕組みになっているらしい。僕のヘッドライナーは棒が入るような構造にはなっていなかったし、支える棒のようなものは1本も入ってなかった。ということはこのヘッドライナーはアフターマーケットで、接着剤で貼り付けるタイプだったのかな。あるいは棒が入っていないのもスタンダードの仕様なんだろうか。

ちょうどT氏のうちに行くところだったので、到着後対策を練る。接着剤で貼り付け直そうかとも思ったけど、やり直しが効かないのが怖いし、位置決めに手間取る間に手やらボディやらが接着剤でベタベタになって、収拾が付かなくなるような気もしてきた。どうしようか悩んでいると、T氏が竹の棒を何本か持っていて、それを加工してステーを作ってくれることになった。

たれ下がるヘッドライナー15cmに1本ずつステーを入れる見当で6本、さらにリアウィンドウの上にも押さえ用として短いのが1本と、竹の棒は全部で7本。竹の幅は2cm〜3cmくらい。良く見たらけっこう適当な幅だな… 実はT氏がこの竹を切っている時、僕は他の作業をしていて、気がついたら竹の棒が出来上がっていた。ついでなのでその流れで、T氏にハメ込みもお願いしてしまった。この竹の棒を天井とピラー(?)の隙間に入れてヘッドライナーを下から押え込むというわけ。だいたいの長さで切っておいて、はめ込みながら微調整を繰り返すことになったみたい。

修復後のヘッドライナー カードをはさむ ヘッドライナーをだいたいの位置にあてがって、竹の棒を入れていくとこんな感じに仕上がった。この作業では接着剤は一切使っていないので、竹の棒がないとベロンと落ちてくる。僕のビートルには籐製のパーセル・シェルフが付いているし、竹の棒装着後は何となくアジアンなビートルになった。一番前の竹の棒には、通行券やらを挟さんでおくこともできて、なんだかとっても便利だ。

ところで、雨の日には雨粒が天井に当たる音が結構うるさい。オリジナルのヘッドライナーだとどうなのか分からないけど、今付いているのは薄いスポンジが入ってるペラペラな代物なので、たいした防音にはならないんだろう。このままでも構わないけど、そのうちやる気と金があったら、消音材みたいなものを天井に入れてみようかな。


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