ビートルのフロントトップへ戻る  整備日記アイコン 整備日記へ

燃料フィルターを交換&配置換え

cracked filter 燃料フィルターに細かなヒビが出てきたので交換することにした。そしてそれを機に、ずっと気になっていたフィルターの取り付け場所も変えることにした。

new fuel line 今度の取り付け場所はエンジンルーム内ではないので、燃料ポンプからキャブまでは1本のホースに繋ぎ直し。ホースは日本式とオリジナル風の2種類のチョイスがあって、日本式の方が丈夫そうにも見えたけどなんとなくオリジナル風を選んでみた。

続いて新しい場所にフィルターをつければいいわけだけど、これがちょっと億劫で、しばらくフィルターを付けない状態が続いてしまった。なぜかというと…

fuel hose under tank 設置場所はこの奥の方に見えるタンクの下なのだ。なんでもファクトリーが薦める燃料フィルターの設置場所らしい。タイヤを外せば取り付けは可能と聞いていたけど、どう考えてもこの狭くて遠いところに上手にフィルターを入れる自信が沸いてこなかった。僕は左側から眺めただけで諦めてしまったけど、後で聞いたら、右側からだと作業が楽なんだそうな。ほんとかしら。

というわけで、ガソリンタンクを外して上から攻めることにした。最初はタンクがどこまで持ち上がるのか不安だったけれど、タンクとシャシー側のパイプを繋いでいるホースはS字を描いているので、ホースが繋がっていても結構持ち上げられるようになっていた。とはいえ、高年式はタンクが給油口ともホースで繋がっているので、低年式のようにひょいと持ち上げるのは厳しい。給油口側を外すとそれはそれで別の問題が出てきてしまうので、だましだまし手が入るくらいまでで我慢した。

hose clamp 今回仕入れたホースクランプ。あらかじめこいつでホースの首を絞めておいて、両手が自由に使えるようにした。狭いところでの作業なので、急いで何かをしようったって出来っこない。大中小3種類のセットだった。

filter made in israel 新しいフィルターはイスラエル製だった。かの国のものよりクオリティは高いか。

new fuel hose arrange オリジナルのホースをほぼ中間で切ってフィルターを入れる。ホースは行って来いするので、フィルターに嫌なテンションが掛からないように取り回していったところ、ちょっと長くなってしまった。エンジンルームのように目に付きやすいところではないので、安全策を取ったつもり。

これまでよりもホースが柔らかいタイプだしフィルターが付いてることもあって、手で揺さぶってみるとホース全体の振動が激しい。これは走行中にも同じことが起こるわけなので、ちょうど下にあったブレーキライン等を使って、ホースを固定した。スポンジを入れて少しテンションを掛けた程度なので、ブレーキラインにもそれほどの負担はないと思う。

ただ、この位置だと、燃料フィルターがブレーキスイッチの真上に来ているのがちょっと気になる点ではある。スイッチにはラバーもついているので端子は裸ではないけど、電気とガソリンはできれば隣り合わせにはしたくない。もっともフィルターがエンジンルームにあった時は、すぐ後ろがコイルで、こちらは端子も裸だったので、今更どうのいうレベルではないかもしれない。


フィルターの位置を換えた理由…

以前ネットでの書き込みで、燃料ポンプの圧力が掛かっている先にフィルターを付けるべきではないというのを見つけた。フィルターに圧力を掛けるべきではないのか、圧力が掛かってるところにさらに2ヶ所ホースの切れ目を入れるのが良くないのか、理由は忘れた。とあるメカニックには一蹴されたけれど、僕は一理あると思った。

エンジンルーム内はそれなりに温度が高くなるし、特に断熱処理もされていないプラスチック製のフィルターを忍ばせるのははたしてどうなのか。もっとも燃料ホースがどれだけ断熱処理されているかは知りませんけど…。

燃料フィルターを付けると、これがオモリになって、ホースの振動が増幅される可能性がある。キャブの掃除をした時、燃料ホースを繋ぐ真鍮のパイプがひょいと抜けてしまったことがあって、しかもよくあるトラブルだとも言われた。となると、ホースが振動していると、ある時チューブごとポロッと抜けてしまう可能性が高まる。僕はこれが嫌だったので、エンジンルーム内でもタイラップやねじりっコを使ってホースがなるべく振動しないようにしていたし、今回タンクの下でもブレーキラインにホースを固定することにした。エンジンルーム内で仮にホースが外れると、キャブにガソリンが残っているうちはエンジンは回り続け、燃料ポンプもせっせとガソリンを噴出し続け…

仮に真鍮パイプが緩んでも一気に抜けないようにするため、ホースとキャブをワイヤーで固定したり、スレッドを切ってキャブとパイプをしっかりと固定する対策を取っている人もいるようです。

このページの上の方に戻る


inserted by FC2 system