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ドア・ヒンジのキャップ

door hinge cap高年式はサイドミラーがドアに付いているので、ドア・ヒンジの上にはプラスチックのキャップが付いている。買った時から付いていたキャップは、ボディを塗装する時にそのまま塗られてしまったようでボディと同じ色になっていた。外せない程ではないものの、部分的に色が剥がれていたりと、結構ばっちい状態なので交換することにした。仕入れたのはストックのキャップでふたつで450円。見た目にはほとんど違いが分からないアフターマーケットのキャップもあって、こちらはひとつ150円と値段も微妙に安いんだけど、今回は珍しく高い方を買ってしまった。

oil dip で、マニュアルによると、定期的にこのキャップを外してグリースを注しなさい、と書いてある。一見すると、この窪みに油を注してもヒンジ全体に浸透しそうには思えないし、以前は僕はヒンジの横の溝にWD-40を吹きつけたりしていた。しばらくして分かったことだけど、高年式のヒンジ・ピンにはらせん状の溝がついていて、上に注した油がじわじわ下に浸透するような仕組みになっていたのであった。

oil to the dip ただ、このビートルもすでに30年以上経っているし、ヒンジの上の部分は錆びや汚れもあるので、グリースだと素直に下に流れていくような気がしない。ということで、僕はドライバーでエンジンオイルをすくって数滴垂らしています。時々キャップを開けてみるとオイルがちゃんと無くなっているので、一応浸透しているみたい。ただ一ヶ所だけオイルの抜けが悪くていつまでもオイルが残っているヒンジがあるんだよな… その場合は前のように、ヒンジの横からWD-40を吹きつけて何とかオイルを入れるようにするしかない。

new hinge capオイルを注入して 新しいキャップを付けたところ。こういう細かいところが綺麗だと、全体的に締まりが出る。 ヒンジが油切れになっているとヒンジ・ピンではなくヒンジ側がすり減るらしいので、そのうちガタガタになって、オーバーサイズのピンに交換しなくちゃいけなくなる。ピンの打ち替えはめんどくさいのでできれば避けたい作業。そうならないためにも、たまにキャップを取って、油を注してやりましょう。

- 2006-4 追記 - しばらくエンジンオイルを差していましたが、ドアにオイルが飛び散った跡が付くことがありました。ヒンジの周りも、錆まじりのオイルで大いに汚れる。どうやら、エンジンオイルでは通りが良過ぎたようです。オイルが流れ出すということは、ヒンジの潤滑がちゃんと出来ているということなので喜ぶべきことですが、いかんせん汚いので、マニュアルの指示通りにグリスを使うことにしました。それ以降はドアが汚れることはなくなり、ヒンジの汚れもほどほどになりました。たまにキャップを外してみると、グリスの量が減っていることがあるので、粘度の高いグリスでもきちんと潤滑してくれているようです。


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