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平成17年(2005年)度の車検

車検が切れるまでに2週間の猶予があったけど、少し早めにユーザー車検を取って参りました。

いつものように、検査場のすぐ近くにある修理工場で、光軸と排ガスの調整をしてもらい、自賠責保険の支払いを済ませる。アライメントも見てもらったけど、今回は調整の必要なしとのことだった。

検査前の諸手続を済ませ、検査ラインへ。するとヘッドライトのテスターのところで、右側「×」の表示が… ウソぉ〜 予想外の展開に多いに動揺。続くブレーキのテストでは、前の表示板の指示に従ってハンドブレーキやらフットブレーキやらを操作すればいいのだが、焦っていたおいらは、ずっとフットブレーキを踏みっぱなしだった。下の機械でタイヤが回されて、ブレーキをかけた時にちゃんと制動能力があるかどうかをテストするんだけど、測定するたびに「×」が表示される。ブレーキが効いていないということなのかと思い、さらに力一杯にブレーキを踏みつけるも検査結果は「×」のまま。問題なく車検は通るという自信があっただけに、頭の中はすでに真っ白だ。実際は手順が違ってるせいで検査結果が「×」になっていたのだ。そのうち「フォルクスワーゲンの運転手さん、表示よく見て!」てマイクで注意されちゃった。良く見たら、「ブレーキのテストを行います」とは書いてあっても「ブレーキを踏みなさい」とは書いてなかった。おお、そういうことか。表示に従って「ハンドブレーキをセット、解除、フットブレーキを踏む、解除…」(順番は忘れた)とやっていったら、全部「○」になってくれた。いやはや、もう少しでブレーキペダルをへし折るかと思った。ライトのみ不合格だったので、一通り検査を終わらせた後ラインを出て、脇で微調整して再度ラインに入る。検査官がライトがどう狂っていたか教えてくれたので(というか聞いたら答えてくれた)、適当に調整してみたら2回目の検査では「○」を頂いてしまった。なんのこっちゃ…

まったくお恥ずかしい限り。ユーザー車検はビートルで2度目、前の車でも数回やったことがあるのというのに… 2年に一回のせいか、すっかり記憶が無くなっていた。受付をした時に「見学コースもあるので、手順に自信がなかったら一度見るといいでしょう」と言われたけど、前回も無事に済ませているのだからと、ラインにそのまま入ってしまったのだ。2年後の車検の時には、ちゃんと手順を確認してからにしよう。きっとまたやり方を忘れているに違いないから。

ところで、僕が車検を取ったのは鮫洲の検査場だけど、前回とはかなり勝手が変わった部分があった。大きな点としては、検査ラインに入る前に予約番号を確認する小屋と、自動車税を払ってるかどうかを確認する一番奥の小屋に行く必要がなくなった。これで、窓口は以前の4ヶ所から2ヶ所に減ったわけだ。まぁ、当然だよな。あっち行ったりこっち行ったり、なんでこんなに煩雑なんだろうと前から思ってた。それと車検の際、申請書に走行距離を記入するようになった。走行距離はその後車検証にも記載される。メーターを巻き戻して売る中古車屋への対策のため去年あたりから導入されたらしい。僕は走行距離をメモしないで受付に行ったので、申請書に記入する段になって、再び車まで戻って確認しなくちゃいけなかった。

あとはリサイクル券か。受付の端っこにある機械でナンバーを入力していくと、車種と料金が表示される。プリントアウトすると出てくるのがリサイクル券。すぐ隣りの窓口でお金を支払ってハンコを押してもらえば手続き完了だ。1200ccで何も付いてない僕のビートルの場合、リサイクル料金は7200円だった。ただこの金額、結構マチマチらしく、同じビートルでも1万円を越える金額を払わされた人もいるらしい。エアバッグが付いてるビートルはないし、エアコンがついてないのに金額が高くなるとしたら、ちょっとおかしい。少なくとも僕のは7200円だったので、金額が高いと思ったら、質問したほうがいいかもしれない。

そんなわけで、ちょっとどたばただったけど、車検が取れた。フロントグラスに貼るステッカーも新方式の3cm四方の小さいものへ。ボディと同じ水色なのがちょっとつまらない。僕は以前のカラフルなでっかい数字のステッカーは嫌いじゃなかったので、小さくなったのは嬉しくも何ともない。それと、もうひとつ変わったことがあった。僕は車検証と自賠責保険の証書はコピーして車に乗せている。で、今回も新しいのをコンビニでコピーしたんだけど、コピーした車検証にはでっかく「COPY」て字が写ってた。原版を透かして見てもそんな字は隠れてないし、どういう仕掛けになってるのかな。前回の車検証はコピーしても何の変化もなかったぞ。

ちなみに、車検を受けるには予約が必要。予約をしないで突然行った場合、果たして断られるのかどうかは分からない。次の日から1週間先まで、24時間コンピューター対応の電話で予約ができる。2005年7月時点での品川運輸支局の予約用電話番号は「03-5461-2288」土曜・日曜・祝日は閉庁日なり。

ビートルならではの注意点は、前回の車検の時に修理工場で注意されたことだけど、光軸がズレる可能性があるので、調整後は検査が終るまでライト・リングは付けない方が無難とのこと。検査場では、他にも旧車でライト・リングを付けてない車がいたりします。事前検査では車体番号もチェックされる。ビートルの車体番号はリアシートを外さないと見えないので、検査が始まる前に予めリアシートはずらしておくとバタバタしなくていい。排気ガスは、今の基準で測定すると落ちてしまうので、プローブを入れる時に旧車モードのスイッチを押す。僕が使った測定器には「新規制」「ディーゼル」「4サイクル」の3つのスイッチがあった。妙な分類だけど「4サイクル」を選べということのようだった。それと、事前審査で検査官がトンカチの長い道具で、ホイルのスタッドボルトを叩いて緩みのチェックをするので、ホイルキャップは外してから検査に入る。特にノーマルのホイルキャップは特殊工具を使わないと外すのに苦労するはずなので、受付をする前に外しておいた方が良い、くらいでしょうか。特殊工具を使うとあっという間に外れますが…

最後に、今回もヘッドレストをお借りしての車検となりました。改めて、どうもありがとうございました。ただ今回ちょっと懲りたので、ヘッドレストは買うことに決めました。この先何年も乗るつもりでいるのだから、自分のを持つのは当然かなと。


17年(2005年)度車検費用

直前の点検代:3,600円(光軸調整=2,600円+排気ガス・テスト=1,000円)
自賠責保険:29,780円
申請書用紙代:30円
重量税:25,200円
検査登録印紙:1,400円
リサイクル券:7,200円

合計:67,210円 なり…


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